今日は日本史の話です。教科書にも載っているような話なので、後で確認してください。
徳川家康という人物がいます。
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2010.02.12
2009.08.21
(26)学部選びで困った人に
保険業は、それでも普段集めたカネで従業員の人件費や各種設備を整えるわけだ。で、たまーに事故とか起こって保険金を払うわけです。そのたまーにってのが大きいわけで、なるべく払わないで済むように難クセつけるのは有名な話です。
保険業界の破綻が2008年の10月に起こりました。リーマンブラザーズ破綻の半月後です。
「保険金の不払いとか去年は有名になりましたね」
この保険屋は目立った利益を得るには、日々の保険契約だけでは成り立たないわけです。当然、そのまとまったカネを運用する必要が出てきます。
そのカネを運用して出た利益で主に給料やらなんやらを払います。要するに金融業ってのはそういう運用があって成り立つ仕組みなわけです。つまり、世界中の経済活動の上にどっしりと乗っかったものってことになる。もっとハッキリ言うと、不景気になると真っ先におかしくなる業界なんだね。
この保険屋の場合は、たまたま一番儲かっていたサブプライムに金賭けすぎちゃったわけだ。そら身ぐるみはがされてスッテンテンになっちゃいます。カネの亡者どもってのは、仲間相手にも容赦ないわけですね(笑)
「こんな感じで保険業界は一気に破綻しました。去年の暮れから年明けにかけて、AIGという保険屋が破綻しましたね。日本だとあのアメリカンホームダイレクトとか、アリコとかありましたね。あの元締めのグループがこれです」
ひどい話なのは、アメリカ政府がこれを公的資金で救済するのを決定した1週間後、幹部がリゾート地に集まって5000万円使っていたというアイタタなニュースもあった。いろいろあるみたいなんだが、無い金をめぐって世界中にストレスがたまっているのがわかる。
で、とうとう2009年になってアメリカの大手投資銀行メリルリンチも破綻。今年の1月では一番大きな経済ニュースだった気がします。
「投資銀行という言葉はあまり馴染みがありませんね。証券会社とよく似たものなんですが、ここだと僕らのような個人でも株を買ったりできます。ところが、投資銀行は、これを会社にしか売らないんですね」
この投資銀行だって、結局運用という名のカネ転がしで元気にやっていたもんだから、保険屋と同じようにカネの流れそのものが怪しくなってくるとドボンしちゃうわけです。
「この辺の話になると、もうみんな何がなんだかよくわからないと思います。けど、あちこちでお金の流れがおかしくなっていて、大企業がどんどん潰れてるのはわかりますよね?」
こうまとめると、彼ら高校生は救われたように僕を見た。そろそろ話を聞くのをあきらめて眠りこけていた生徒もいたぐらいだ。
ともかく、そういう流れがあって、ついにアメリカではビッグ3という自動車業界の破綻にまで繋がって行ったわけだ。
ビッグ3というのは、アメリカの3大自動車メーカーである。クライスラー、フォード、GMのことをひっくるめてこう呼ぶわけだ。日本でビッグ3というと、たけし、タモリ、さんまだね。ビッグ3の表現一つで国民性が出ますね。アメリカさんは何でも金カネかねと夢が無くてイヤんなっちゃいます。
「アメリカというのは、ここ数年で一気にこうやってあちこち潰れてきたんですが、実はこういう無理を何十年も続けてきたわけです。それができた理由があるんですね。次はその理由を話します」
(続く)
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2009.08.19
(25)学部選びで困った人に
バクチで有り金をパーにして、全額使い切ってしまうのを“すってんてん”なんてたとえる。サブプライム後の連鎖的な破産というのは、まさしくそんな状況だったといっていい。
ただ、その“すってんてん”になったのが賭場の連中だけならまだいい。株式などの証券市場というのは、現実社会にまで影響を及ぼしてしまうのだ。
「これは第一次世界大戦直後のウォール街とよく似ています。いろいろと違う点もあるんですが、アメリカの持っている病みたいなものが原因といえば、もうよく似てるわけです」
どういうことかというと、家買えるような年収を稼いでない連中に金を貸すというビジネスに手を染めたことだ。当然こんな連中じゃ返せない。しかし、返せなくなるぐらいなら、その家を人に貸して賃貸料でも取れということになる。これに味を占めた連中が、次々と家を買い出すわけだ。この過程で新しく家を買ったり借りたりする連中もそんな生活を維持できない。
サブプライム問題の悪質な点は、最初からこういった連中に金を貸した点だ。
そこで生徒から手が上がった。
「すいません…」
「はい、どうぞ」
「けど、それじゃお金を貸した人も損してるんですよね?」
「そうだね」
僕はフフフと笑って説明した。
「実はね、最初にお金を貸した人は、その債権をほとんど売ってしまってるんだ。だから、仕掛け人はほとんど損をしていない」
ただみんな、アメリカに金を出して損をしただけなのだ。
怖いのは、表向き、アメリカ自身も損しちゃってるから追及のしようがないことだった。そんだけあったカネはどこ行っちゃったんでしょうね(笑)
リーマンブラザーズが集めた金は、化かしたタヌキがいなくなった後に葉っぱだけ残ったようなモンだった。それってサギですよね。ああそうですね。タヌキじゃなくてサギでした(笑)
世界中のお札が連鎖的に葉っぱに変わると同時に、保険業界が次に怪しくなりだしたわけだ。
保険というのは、言ってみればこれもバクチです。ガンになったらいくら払います、交通事故になっちゃったらいくら払います、何日入院しないとこれだけしか払いません、てな感じです。ずいぶんネガティブなバクチですねコレ。
そういうバクチみたいな仕組みでカネを集めるだけなので、実際に大根だの車だのといったモノを作るわけでもなければ売ってるわけでもありません。こういうのを虚業というんですね。
一見すると、こういう業種じゃサブプライムなんてなんの関係も無さそうなんだが、魚介類のように当たって腹下しするわけだ。
なぜかっていうと、まあそんなに難しい話ではないわけです。続きは明日だけれども。
(続く)
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2009.08.17
(24)学部選びで困った人に
サブプライム問題という言葉自体は、もう何年も前から経済通からささやかれていたわけだ。僕自身、初めて聞いたのは2006年だったと記憶している。トリノ五輪の真っ最中になんかで読んだね。世界大恐慌のタネとか言われてて印象に残っていたわけなんだが。
もうこの頃には、『さらに貸してる人』こと不動産屋がバタバタと倒産していて、この不動産屋にカネを貸していた小規模の金貸したちも倒産を始めているみたいだね。
もう油汗ジワジワと浮かべながら「やばくないよ? 絶対ヤバくないってば!」みたいなことを聞かれもしないのに言い出してる感じです。いい勢いですね(笑)
「去年の夏…といっても9月なんですが、世界的な証券会社が倒産しました。覚えている人はいますかね?」
こう言って反応したのは、一番前の席に座っていた少年だけです。
「なんてところだったっけ?」
もう言いたそうな顔だったので向けてみるわけだ。
「はい…リーマンブラザーズ証券ですよね?」
「おう、正解! さっすが」
ちなみに世界最大の証券会社が日本の野村證券ですね。リーマンブラザーズはアメリカでも4位の規模なので、世界的に言ってもなかなかの大きさなわけです。
これが潰れたとき、大企業でもこんなんなるんだと感慨深かったですね。まあ話の主人公はリーマンブラザーズじゃないので、このまま先に進めます。
「証券会社というのは、ようするに会社の株を預かって資金繰りのための業務をしています」
こいつを『経済の民主主義』という理屈でたとえるとだ、政治家が立候補すると、その主張をまとめたビラを作ったり撒いたりするわけだ。演説があれば立て看板を町中に設置して行ったりもする。これは何をやっているのかというと、人を集めているわけだ。
証券会社のやっていることは政治活動なんかじゃないので、ビジネス用語では『集客(しゅうきゃく)』と呼びます。
つまり、証券会社は株式会社の資金をたくさん預かるのが仕事なわけだ。預けた分だけ儲けさせてやるから、どんどんカネ出せ、という商売です。もちろん儲けた分のいくらかを報酬にするんだけれども、預かり料まで当たり前のように取りますからバクチの胴元みたいなもんで損をしないわけです。
「そのバクチの胴元がカネ使い切ってしまったんです。大変でしょ?」
「すいません…」
「はい。何かな?」
「その、どうもとってなんですか?」
おおっと!
「胴元というのは、バクチの主催者です。場所代と、利益の一部をもらうんです。わかった?」
「はい」
「そんな損するはずの無い人たちでも、元手が一瞬で無くなってしまったら商売できなくなってしまうんです」
(続く)
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2009.08.15
(23)学部選びで困った人に
「たとえばみなさん、日本でも年金問題というものがあります」
このセミナーをやっていた当時は社会保険庁のスッタモンダはまだなかったんだが、年金制度がこのままだと破綻するというハナシは有名でしたね。ただここで話したいのはアングルが違う。
年金といっても、ただ国民がコツコツと払っていったものを溜め込むだけではないわけだ。それを管理する組織がある以上、その人件費や施設設備なんかにもカネがかかる。なのに、年金は払った分は返しますよと公言する。
さてここで問題です。どうやってそんな余分なカネを作り出すのか?
「つまり、せめて必要経費ぐらいは稼がないといけないんですね」
そういうのを運用というわけだ。CMとかで貯蓄とか運用とか聞いたことあるでしょ、と振ると、思い当たる顔をした。目を見るときちんとうなずいてくれる。
「この運用というのは、いろいろなやり方があります。銀行のように、集めた資金を人に貸して、その金利で運用するものが代表的です。だから口座を持っていると、預けているだけで利子をつけてくれるんです」
こういう身近なことに疑問が無い人は多い。僕だってそうだ。残念ながら、今でもいろんなことに疑問が無いまま生きているんだろう。ひとつ知るごとに、目の前の生徒の表情が物語るように驚きとか好奇心を持てる。学ぶってのは、実は刺激的で楽しい。それを教える立場になると、そういった顔を見ることができる。教えるってのも実は楽しい。ゲームのウラ技をもったいぶりながら友達に教えるとか、きっと教育の原点じゃないか。教えるだけではない。ときに、自分では考えもしなかった疑問をぶつけてもらえたりする。思索が深まり、さらに知恵も知識も拡大する。
つくづく、疑問と解決の繰り返しは大切だと思うね。
僕はホワイトボードに向き直って、すいすいと書き出した。
「ではこの年金というのはどうやって運用していたのか。実は、証券を購入したりして、その利益で運用していたわけです」
もちろん全部が全部、というわけではない。
それに購入といってもいろいろある。担当者が何を購入するか自分で決める例もあれば、今回とくに最悪の結果になってしまった例で言えば、証券会社の担当者にお任せしちゃってるものなんかもあった。
「年金と一言で言ってしまいましたが、国民年金だけではなく、たとえば市町村の役所の年金なんかもそういう方法で運用していたところがあったみたいなんですね」
僕の住む埼玉県内でも、とある役所がサブプライムで職員の年金を運用してパーにしちゃったなんて話があったりする。おお、かわいそうに(笑)
じゃあ、どんなところが、どんな仕組みで連鎖的にヤバイことになって、今の世界大恐慌なんて呼ばれる事態になったのか。
今度はそこをニュースを例にして説明してみよう、というところです。
(続く)
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2009.08.06
(22)学部選びで困った人に
「サブプライム問題というのは、住宅バブルを利用して発生しました」
僕はばんと一言言うが、こんなんで理解できるやつはいないだろう。ましてや高校生には分からない。
これは、家を買うようなお金も無い、バイトみたいな信頼性のある職業にもついてない。そんな連中に家を買うための金を貸したのが始まりだ。
そいつらは当然というか、ローンが払えない。
するとどうだろう、今は家を買うことがブームなんですと売り込みが来る。つまり、多少値段が上がっても買ってくれる人がいるんだと言われるわけだ。
彼らは、家を手放すんだが、買ったときよりも高い値段で売れるわけだ。
ここで味を占めちゃって、その資金でまた家を買って転売する。
また、そういうやつに限って、自分の体験を語って、似たようなやつに転売のための住宅購入を勧める。買わなくても、引越させて家賃をもらうような生活に浸ることになります。もう夢のように稼げるわけじゃないかと。これはもう乗らなければ損だと。
もう無限連鎖でロクデナシどもが家を買い続けるわけだ。
「これがバブルという状態です。だってどんどん売れるんです。極端な話土管でも洞窟でも、そんなふざけた家でも何でも売れたり貸せたりしちゃいそうなブームだったわけです」
まあ、実際は土管とか売ってたわけじゃないんでオーバートークですスンマセン(笑)
しかし、どいつもこいつもと売ってると、いつしか買いたいやつは買い切ってしまうわけですね。もう買いたいという人がいなくなる。そら、とんでもないペースで売ってたんだから当然の話です。
そうすると、転売するための家をたくさん買っていた連中が、売れない家のローンが払いきれなくなってどんどん破産していってしまった。これもドミノ倒しみたいなペースで進んでいって、どうなったか?
「これが今の世界大恐慌の引き金になっていくんですが、これだけならこいつらの破産だけで済んだわけです。これがどうして世界をおかしくしたのか? それが『債権の証券化』だったわけです」
この辺になると、複雑なはずの経済の話がよくわかってきて面白く感じてくれてきたようだ。口をぽかんと開けて小刻みにうなずいていたり、メモが小さな冊子にびっしりと埋められたり、人それぞれの反応です。
この、サブプライムの債権はとにかく売れた。アメリカの政府や企業のお偉方どもが「こいつは将来性有望だぜ!!」みたいな宣伝をしたもんだからだ。もう詐欺の確信犯だったに違いない。
その債権を買えば儲かるというなら、世界中からバンバン買い手がつきます。もうバンバン買っても債権だってバンバン出てきます。サブプライムも家をバンバン売ってたわけだからね。
一般的な人たちは、このサブプライムの危険性を知らされていなかった。その債権を安全だと思い込んでいた人たちは、世界中に大量の『さらに貸してる人』となった。買ったのは個人ばかりではなく、会社や役所の年金を運営したりもしたらしい。それが全部、このサブプライム債権に吸い込まれて消えたわけだ。
この消え方をきちんと説明すると世界を騒がせた事件や騒動があちこち出てくるんだね。
(続く)
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2009.08.05
(21)学部選びで困った人に
「みんなはサブプライム問題という言葉を聞いたことがあるでしょうか」
端にいた進学校の少年がピクリとこっちを見た。ちょうど関心があったか何からしい。
サブプライム問題は、僕が話してきたような金貸しの連鎖が招いた悲劇だ。いや、おそらく結果がわかってて仕掛けたんだろうから、喜劇か陰謀劇だろう。
「みんなは、債権という言葉の意味を知ったわけですね。1000円の債権を誰かに売ることができるとか、そういうことです」
これは原則、借りた方も貸した方も1人ずつというイメージだ。
ところがだ、アメリカあたりで発達した金融の学問では、証券化という新技術があった。
「証券というと、ちょっとイメージしづらいですよね」
会場を目だけでひと撫でするが、やはり初めて聞く言葉のようだ。
証券化というのは、シュレッダーにぶっこんだように細かく刻むことを言う。といっても、本当に切り刻むわけではない。たとえば、1000万円を1万枚の1000円の権利にするようなものをいうわけだ。
そんだけ分割してしまえば、1000万円を借りたやつが破産しても、1枚1枚の債権は1000円なわけで、それを1万人が持っているとすれば、たかが1000円の損なら痛くない。
証券化はダメージをごまかす魔法だったわけだ。その代わりに、利益も薄く見える。
「ところがね」
僕はうっすらと笑いながら人差し指を立てた。
「そういう証券化された債権が山ほどあったらどう?」
しかも、シュレッダーくずの山に手を突っ込んで、それを無造作に福袋に入れて販売するような商売があったらどうなるだろう?
カンのいいらしい生徒数人の表情が変わった。目を大きく見開いたり、納得したように何度も頷きながらメモしたりしている。
「みんなは服とかお菓子の福袋はよく買うよね。証券の福袋を買う人たちは、そういう場合とは心理がちょっと違う。みんな儲けにつられているだけだよね。本来の、経済の民主主義的な役割が果たせていないんです」
サブプライム問題というのは、そういう欲の皮の突っ張った連中がガサゴソと数字だけになった人の汗水を売り買いし始めた結果に膨れ上がったモンなのだ。これでは金が儲かるかどうかだけで売り買いが進行してしまう。いい物とか悪い物とかが気にならない。そもそも、アメ玉1個でも1000円で売るような詐欺師が現れても、それを買っちゃうアホが出ちゃう時点でそういうブームが起こせちゃうのだ。
正当な価値とは関係ない、ただの欲望が値段を吊り上げ続ける。
日本でも一頃はやったこの手のブームは、そういう空気を煽ることから始まったといっていい。仕組みが分かったところで、その仕組みに何をはめ込んでサブプライムが成立したのか、という話だね。
(続く)
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2009.08.04
(20)学部選びで困った人に
「資本主義は、経済の民主主義というのはわかりましたか?」
一様にうなずく生徒、やや遅れて目でうなずく生徒、それぞれの理解というか状況を確認してから僕はホワイトボードに向き直った。
人型の絵を2つ描いて、右側に『貸してる人』、左側に『借りてる人』と書き添えた。
「普通の図式はこうです」
『貸してる人』から『借りてる人』にびっと矢印を引いた。
「この人に1万円貸します。この貸した人は、毎月1000円ずつ、12ヶ月間払ってもらいます。これはあくまでひとつの例ですよ」
12ヶ月間1000円払えば、借りた1万円より2000円多くなるわけだ。こいつを利子という。その割合はなんでもいいんだが、貸しただけで金が儲かるという方法だ。これが金貸しのビジネスだ。
この貸してる権利というのが生まれているわけで、そいつを債権なんて呼ぶんですね。1万円の債権です。
ただし、この例の場合では利益が出るまで最低11ヶ月かかる。金貸しは辛抱も大切なんだね。
その辛抱がないやつが、楽して儲かりそうとか言って始めちゃうわけです。ですけどまあ、やっぱり辛抱強いやつじゃないと金貸しなんて儲かりません。それで貸し倒れとか言いますが、返してもらえない例が相次ぐわけです。
それに、やはり個人だと、手元の資金自体もそんなに多いわけではないですから、貸せる額とか人数にも限界が出てきますね。
「で、本当の金持ちはここから登場するわけです」
僕は『貸してる人』のさらに左側にもう1つ人型の絵を描いて『さらに貸してる人』と書き添えた。
この『さらに貸してる人』というのは投資家なんて呼びます。まあ、現金をたくさん持ってる連中だね。
彼ら『さらに貸してる人』たちは、『貸してる人』にこう囁くわけだ。
「ねえ、その1万円の債権なんだけど、僕に1万1000円で売ってくれない? OKなら現金ですぐ渡してあげる!」
って言われたらどうかな、と目の前の少年に振った。
「ええと、それなら売ります」
「だよね。みんなそう言うんだ」
しかし、これは、最後まで取り立てる仕事を『貸してる人』がやらないといけない。この人は、貸す相手を見つける力を持っているからだ。
こういうのは営業力とも言うね。金だけあっても、その営業力がないとなかなか規模が大きくならないわけだ。『さらに貸してる人』というのは、こういう人たちをたくさん見つけて、どんどん資金提供をしていくわけだ。本当に楽なのはこういう人たちだし、さらにこの人たちが新しい問題を生み出してしまうのだった。
(続く)
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2009.08.03
Yahoo!知恵袋に参加してみましたワ
Yahoo!知恵袋に宣伝されていた記念に、こちらからも宣伝返しです。
─────
ターゲット1900と速読英単語(必修)を持っているんですが、2つを比べてみると最重要単語(ターゲットのほうははじめの800個、速単は青で書かれているもの)があまり一致していないように思えます
というか、ターゲットのほうに書かれていて、速単には載ってすらいないものとかもあります
で、どちらを重点的にやればいいのか悩んでいるんですが、どうすればいいでしょうか?
もちろん、両方やったほうがいいのはわかっていますが、優先すべきほうということでお願いします
─────
ということで、三ツ星さんから回答してみました。
ボロクソに叩かれてしまったらご愛嬌(笑)
●ターゲット1900と速読英単語(必修)を持っているんですが、2つを比べてみると最重...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1329010163
単語帳の使い方についての質問ですね。
─────
ターゲット1900と速読英単語(必修)を持っているんですが、2つを比べてみると最重要単語(ターゲットのほうははじめの800個、速単は青で書かれているもの)があまり一致していないように思えます
というか、ターゲットのほうに書かれていて、速単には載ってすらいないものとかもあります
で、どちらを重点的にやればいいのか悩んでいるんですが、どうすればいいでしょうか?
もちろん、両方やったほうがいいのはわかっていますが、優先すべきほうということでお願いします
─────
ということで、三ツ星さんから回答してみました。
ボロクソに叩かれてしまったらご愛嬌(笑)
●ターゲット1900と速読英単語(必修)を持っているんですが、2つを比べてみると最重...
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1329010163
単語帳の使い方についての質問ですね。
タグ:Yahoo!知恵袋
(19)学部選びで困った人に
まとまったものがあるというのは、それだけで有利だよね。
「みなさん、いま焦って受験勉強をしていると思うんですが、ひたすら受験勉強だけをしていればいい浪人生って、ある意味うらやましいよね?」
会場の生徒たちは首をかしげた。まだまだ勉強できてうらやましいというのが実感できないようだ。
しかし考えてみると高校生というのはそうも行かないもんだ。部活がある。バイトがある。無関係な授業がある。修学旅行が、体育祭が、友達との人間関係が、さまざまなものがあって集中させてくれない。勉強に費やしたい時間が分散されてしまうのだ。
受験勉強というのは、そうした生活のひとつでしかない。
どんなに時期的にギリギリになっても、そうした高校生活に挟まれてしまうのだ。
たとえば、テスト前にあれこれ用事を頼まれると面倒くさいわけだ。
「そう考えると、勉強だけに集中できる浪人生ってうらやましい部分があるでしょ?」
ようやく苦笑いできる程度に理解した感じだ。
「話はそれてしまったけど、まとまったものがあるということが、どれだけ活動が有利になるかは実感してもらえたと思う」
そうそう、話はカネの話です。まとまった金をやりとりできる社会的仕組みは、産業を短期間で発展させることができるわけだ。
だが、こうした金持ちってのはそうそういるもんじゃあない。
そこで、金持ちの代わりになる人たちを集団でまとめちまえばいいって寸法だ。100万円を1人でポンと貸すんじゃなくて、1万円を100人で貸せばいい。それが株式の仕組みなんだね。これは貸してるから、定期的に少しずつ、最終的に少し多めに返してやる。それをシステム化したのが株式なわけだ。
「では、資本主義社会というのは、こういうお金の流れを活発にすることが求められるんですね。つまり、技術のある人が市場に訴えて、それに共感した人たちからお金を集める仕組みを作ったんです」
資本主義というのはつまり、お金の民主主義なわけだ。
それを言うと、生徒たちの目が、大きく見開かれた。そうなんだ! という発見と好奇心の目だ。こういうのを感じるとうれしいよね。
なので、資本主義経済を取り入れることは、急速発展をしやすいわけだ。
幕末開国明治の日本を見れば、そのスピードは推して知るべしだね。いやしかしまあ、それでもフィリッピンとかグダグダな国もいっぱいあるのはお愛想ってやつだね。それは、どんな好景気でも不況の会社はあるっていう理屈に過ぎないわけだ。
「資本主義はそういう仕組みを持っているからこそ、致命的な弱点がいくつかあるわけです。これからその辺をお話しますね」
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